演出ノート

2009年アトリエ公演「夏の夜の夢」演出ノート

チラシの裏から「再生の森、癒しの雨」というキーワードを見つけました。
いったん自分の力で脚本を最後まで書き終えた段階で、主宰の下館宅に通い、夏夢の論文研究や様々な議論を重ね、行き着いたコンセプトです。


 ●混沌と崩壊を経て、はじめて辿り着ける再生と癒し。


 ●妖精の住む森は、再生する場所ではなく、そこに導く過程。


 ●雨はその結果の象徴と浄化の描写。

脚本をめくっていると、当時の役者の台詞(声)が聞こえてきて、ニヤニヤしてしまいました。
そして今読んで「拙いなー。」と思える部分も結構ありますが、様々な実験的要素やチャレンジを盛り込み、鼻息ふがふが言わせた意欲作だった事も改めてわかりました(笑)
ちなみに実験的要素と思しき部分を以下に箇条書きします。


 ●妖精の呪文を方言(東北弁)の7・5調で構成した。
   例)皇撫影(原作名:オーベロン)が泰纏若(原作名:タイテーニア)に惚れ薬を塗る場面にて。
   『目覚めてまなぐ 開けた時  夢がら夢ど 渡るべす
    きんなの思い  どこへやら そごさいるもの 好ぎぬなる
    森さ響くど   おめの声  ゾッコンラーブが こだまする
    きっだねやづが 目の前ぬ  来た時まなぐ 開けてけろ』

 ●人間界におけるメインの言語を共通語にし、方言をマイノリティに設定した。(妖精界は方言がメイン)
 
 ●惚れ薬の副次的効果として、使用言語を変える設定にした。
     例)雷三太(原作名:ライサンダー)    [前]東北弁→[後]共通語
    富樫大介(原作名:ディミートリアス)   [前]共通語→[後]東北弁

 ●方言と英語のミックス。惚れ薬を塗られた泰纏若(原作名:タイテーニア)が使用
    例)なんでもけてやっCOLOR、ご案内してけSIGHT、キスしてけっかROUNDなど
 
本当に楽しい時間でした。一人で脚本を書いている時も、皆と稽古をしている時も、そして本番も。
毎日ニヤニヤしていたのではないかと、心配になる位です。
夏の夜の夢は若者や妖精が躍動しまくる、とてもエネルギッシュな作品で、当時のメンバーや状況にぴったりだったと思います。
いつになるかはわかりませんが、また脚本を改訂し、新たな演出でこの作品をやれる日が来たら良いなと思っております。


2012年3月11日 岩住 浩一


キャスト

新庄  龍ノ助(しんじょう たつのすけ)

両国  浩一

美織(みおり)  

守屋  美波

管  大地(かん だいち) 

長谷川  景

管  美耶(かん  みや)  

滝村  里実 

雷  三太(らい  さんた)

国井  大輔 
富樫  大介(とがし  だいすけ) 戸田  俊也

太良  麗那(たいら  れいな) 

石田  愛

広田  久壱(ひろだ  くいち) 

両国  浩一 

新田  房人(にった  ぼうと) 

小嶋  祐美子 

古藤  信吾(ふるとう  しんご)

渡邉  欣嗣

皇撫影(おうべい) 

長保  めいみ

泰纏若(たいてんにゃ) 

長谷川  景

波空(ぱっく) 

犾守  勇
うず 
本多  未佳
なみ 
守屋   美波
きり  
両国  浩一
くら
渡邉  欣嗣
かげ 
藤野  正義
医者 
藤野  正義
講師 
渡邉  欣嗣
看護士 
本多  未佳
花 
渡邉  欣嗣

スタッフ

脚本・演出 岩住浩一
スーパーバイザー 下館和巳
大平常元
音楽

塩浜  康平

岩住  浩一

音響 岩住 浩一
照明 佐々木卓真
舞台装置 梶原茂弘
千葉安男
広報デザイン 須藤礼子
制作スタッフ

山路けいと

塩谷豪

武市奈緒子

千葉妙子

梶原祥子

名畑目雅子

菅ノ又達

ササキけんじ

加藤翼

八重樫まち

星奈美

阿部典子

西間木恵

協力OB

田中要子

磯干健

佐藤真輝子

千坂知晃

郷右近由美子

岸典之

アドバイザー

松田公江

鹿又正義 

制作 シェイクスピア・カンパニー