11月26日稽古日誌

11/26(日)の稽古日誌は香田志麻が担当させていただきます。

 

午前中はメイクの練習、午後から後半のシーン中心に役と人間関係を

考えての演技指導のもと、それぞれのイメージがより具体的になって

きました。

 

また今日は『カピウとアパッポ~アイヌ姉妹の物語~』の上映会があ

り鑑賞してきました。  姉妹はとても生き生きとエネルギーに満ち溢

れていて、一緒に歌いたくなりました。 何かを伝えたいという気持

ちは同じなのかもしれないと思うと嬉しいです。

 

上映後の対談で『オセロ』をアイヌにするきっかけとなった興味深い夢の話しがありましたが、 私は昨夜『オセロ』のことを考え

て眠りに落ちて、『オセロ』のことを考えながら目が覚めました。

 

ふたりは愛しあっていたのに

 

なぜ?

 

何故、死をもって真実の愛が語られなければならなかったのか

 

「シェイクスピアはリアルなんだよ」

 

オセロは自分を愛してくれたデズマを愛 したふつうの青年だった

 

けれど 彼はあまりにも不器用だった…

 

デズマはひとりの人を愛する普通の女性だった

 

ただその時代にしては進歩的だった

身分や男女の違いにこだわりがなかった

それが魅力のひとつであったのに…

 

イヤーゴの嫉妬が

その輝きを見事にひっくり返してみせた。

オセロの中に

実に巧みに闇を作り上げ

新たな嫉妬という化け物を生んだ

 

もっと言うなら

イヤーゴもふつうの青年だった

 

緑色の目をしたモンスターさえあらわれなければ…

それは、愛を求めて全てを破壊していった

 

彼は独白せずにはいられなかったのかもしれない

 

それがシェイクスピアの描いたもうひとつの悲劇、なのかもしれない

 

とりとめなく想像の世界は広がります。