9月17日稽古日誌

本日は「おいろけの嵐」媚杏香(びあんか)役の千葉絵里奈が担当させていただきます!!

 

まず稽古と離れた話題になって申し訳ないのですが、先日、「定禅寺ヒルズ ROOF GARDEN」にてオセロプロダクションのキックオフパーティーが行われましたことをご報告させていただきます。記念となるこの会に多くのOB・OG、また関係者の皆様が遠方より駆けつけてくださいまして、本当にありがたい限りです。我々プロダクションメンバー、特に新人のわたしは身が引き締まる思いでした。オセロ自体はすでに行われた芝居でもあるので、そういう意味でも前のオセロや先輩方の顔に泥を塗ることのないよう、精一杯、精一杯頑張らせていただきたいと思います。皆様、応援のほどよろしくお願い致します。

 

さて、それでは稽古についてお話し致します。本日は、主宰が秋辺さんと共に推敲に推敲を重ねた脚本が、やっっっと完成致しまして。なんと9割。……残念なことに未完でしたので、電子ファイル化した脚本をスマートフォンで読みながら演じるという、なんとも現代的な稽古風景でした。

 

一通り新しい脚本を読んだ後は、主宰指導のもと立ち稽古を行いました。一幕一場から行ったので、驢駄狸吾(ろだりご)と井射矢吾(いいやご)、番匠が出演する場面ですね。実際の劇場のつくりを思い浮かべながら、どこから出入りするのか、どのような入り方が効果的かなど、試行錯誤しながらの稽古でした。特に最初の場面は驢駄狸吾と井射矢吾のコミカルな掛け合いが見どころですし、これまで「最初がいちばん大事なんだ」と繰り返してきた主宰の指導にも熱が入っていたように思います。この掛け合いはほんとうに毎週進化しているので、これからどうなるのか楽しみですね。

 

来週には脚本が完成するとのことで、ここまでの道のりは本当に長かったですが、キックオフも経たことでやっと出航できそうです。シェイクスピア・カンパニーに関わっていてくださる皆様、そしてなによりも舞台を観にきてくださるお客様方、このオセロという荒波をゆく船旅に最後までお付き合いいただきますよう、どうぞよろしくお願い致します。