8/27日稽古日誌を担当させていただきます香田志麻です。前回の『新ベニスの商人』に参加せていただきました。オセロプロダクションでは氏家英之進を演じさせていただきます。
ボールを使っての挨拶のワークショップ、動きや声を伝えて受けとる伝統と継承のワークショップ、発声等ひととおり終えた後、脚本の読みに入りました。
冒頭のシーン中心に速度や軽さといったセリフの言い回しを何度も繰り返し練習しました。
どのような立ち位置で、どのような環境にいるのか、場面を共有することでセリフが立ち上がってくると演出より重ねての指導がありました。
「シェイクスピアのキャラはリアルなんだよ」と主宰下館先生は言います。
その通り、先生の描く脚本は一人一人の登場人物がもうすでに生きて呼吸しているかのようです。
先生のお話はシェイクスピアと対話しているかのようで面白いのです。
「さんま(明石家さんま)のように」
「炭酸みたいにはじけて」等々、ユーモア交えながらの楽しい稽古でした。
まず目下の課題はセリフの背景を考えることと、自分のキャラを知り役のキャラを知ることです。そしてその距離が大事とのことでした。
自分はどんな性格なのか、自分だったらどうするか、自己分析という新たな課題もできました。
舞台を創っていく上で「考える」ことはとても重要なことなのだと思います。
考えて進んだその先に新しい『オセロ』が生まれることと思います。
その時に多くの皆さまにお会いできたら大変嬉しいです!