8月6日稽古日誌

2004年にシェイクスピア・カンパニーに入ったササキけんじです。前回の『オセロ』(2010~2011)ではキャシオ(白河華士郎/しらかわ かしろう)を演じましたが、今回も同じ役をいただきました。来週で50才になりますが、キャシオは20代らしいので、若づくりしてがんばります!

 

さて、本日の稽古は、発声練習のあと、脚本の読み合わせ、『オセロ』プロダクションに関するミーティングを行いました。

 

脚本の読み合わせは、7月の稽古では素読みでやってきましたが(詳しくは7/16・7/23の稽古日記をご参照ください)、いよいよ感情を込めてセリフを読み始めました。素読みによってセリフの言い方をいったん白紙にして、そこから新たに色をつけていく、という狙いがあったわけですが、どうしても自分が言いやすい言い方になってしまい、この言い方で本当にいいのだろうか?と不安になります。今後、演出をつけてもらいつつ、役者たち自身でいろいろ可能性を探っていくことになります。

 

また、主宰で演出の下館先生から「セリフにはリサーチが大事」と言われました。私たちの『オセロ(旺征露)』は幕末の蝦夷(北海道)を舞台にしている翻案劇です。脚本に登場する(仙台藩の北方警備の)陣屋とはどういう場所にあるどんな建物なのか、白老・厚岸・釧路・根室・択捉といった地名が出てきますがその位置関係はどうなっているのか、そういった脚本の世界観を役者たちがちゃんとイメージできていて、なおかつそれらを全員で共有できていなければ観客にイメージが伝わるはずがない。確かにそうだと思います。まずは役者が各自ネットなどで調べておくように、という宿題が出ました。

 

一方、プロダクションに関するミーティングでは、衣装、小道具、大道具、音楽、ポスターなどをどういうスケジュールで進めて行くか確認をしました。

 

最後に、キャッチコピーを次回の稽古までに各自考えてくる、という宿題も出ました。脚本の本質をよく理解するための取り組みになります。

 

いよいよ本格的に芝居作りが始まってきました。どんな芝居になるのか、どうぞお楽しみに!